第120話 フランケンシュタイン ルパンを襲う


赤い幽霊団

アハハハハハ。
……いや、失礼。このタイトルを聞くと、何だかつい笑いたくなってしまうのだ。
だって。「フランケンシュタイン」ですよ。ついに来るところまで来ちゃったなぁという感じ(何が?)

実際この話は、新ルによくある「オカルト」路線、「トンデモ」路線の決定版ともいえるものであり、これでもかといわんばかりに、色んなアイテムや設定、名称などが飛び交う回なのである。
世界各国のお宝の名称だけでも、かなりおなか一杯になるほど豪華。しかも、黒魔術結社だの、霊魂銃だの、フランケンシュタインだの、さらには初代石川五右衛門まで登場しちゃう大盤振る舞い。
あれよあれよと言う間に展開していくこの話を、どう捉えていいのかよくわからないのだが(笑)、新ルならではの怪作なのは間違いないだろう。


冒頭、ルパンたちは地中海に潜って、海底を探索中。海賊キッドの黄金の宝を探している。一ヶ月も海に潜り探し続けているのだとか。
そこに襲い掛かってくる謎の集団。
彼らは、ヘリからルパンたちを攻撃、その隙にダイバーが海に潜り、あっという間にキッドのお宝を発見、引き上げを開始するのだった。
当然、横からかっさらわれてなるものかと、ルパンたち三人は水中で戦いを繰り広げるのだが、結局、逃げられてしまう。
彼らのうちの一人が残した足ひれに、赤い狼のマークが記されていた。そのマークは、「赤い幽霊団」の印。
三人とも、その名をよく知っているようだ。
それもそのはず。ここ半年のうちに、ルパンたちの鼻先から、世界の秘宝を奪い続けている集団なのだった。

余談だが。冒頭の海のシーンで、ルパンと次元はちゃんとウェットスーツを着用しているのに、五右エ門は酸素ボンベこそ身に着けているものの、身体はフンドシだけである(笑)。五右エ門がウェットスーツを着用する時としない時の基準が知りたい今日この頃。
やはり水温の問題か?(実際、身に着けなかった6話、120話は温暖とされる地中海…。いずれこれは考えてみよう。←大真面目。笑)
また、ルパンと次元のウェットスーツは黄色。かなり珍しいカラーリングだ。
71話で不二子が着ていた黄色のウェットスーツとお揃いかもしれない。


ところ変わって日本。
この話、何度観ても「あ、日本が舞台だったっけ?」と意外な感じがしてしまう。
初代五右衛門が出てくるとは言え、話の道具立てすべてがあまりに異国的なものばかりだからだろうか。

ホテルらしきところ(アジトなのかしら?)で、ルパンと次元は酒を傾けつつ、これまで「赤い幽霊団」にやられた宝について語っている。
ジャマイカ島のコロンブスの秘宝、チベットのダライ・ラマの埋蔵金、そして今回の海賊キッドのお宝。
なぜか彼らは、世界中が捜し求めるお宝を、うまいこと見つけ出して奪っていくようだ。
今度こそ彼らの狙う宝を先に奪ってやろうと、ルパンたちは「リベンジ」目的で、日本にやって来た模様。

この時、不二子と五右エ門は、情報を集めに出かけていたらしい。不二子は適任だろうけど、五右エ門の情報収集って、ちょっと意外(笑)
とはいえ、五右エ門の故郷、まさしくホームグラウンドの日本であるからには、昔のツテだの、情報ツールを結構持ち合わせているのかもしれない。
次元がその二人を「鉄砲玉」と称した時、不二子が帰還。
「赤い幽霊団」が、なぜ次々と的確に秘宝を探してあることが出来るのか、その秘密をつきとめてきた(さすが情報収集のプロ←勝手に)

彼らの秘密とは、「降霊術」。
霊界から、宝を隠した当人の魂を呼び出しているのだという(!)。当人なのだから、隠し場所を誰よりも正確に知っている、というわけだ。
それを聞いた次元は、素直に納得。彼らは、黒魔術を使うと、もっぱらの評判なんだとか。
だが、ルパンはいかにも彼らしく不信感丸出しである。納得している次元の態度にすら、不満そう。
白魔術だろうと黒魔術だろうとインチキ魔術なんか、俺に掛かればトリックなんか一発、などと言っている。(そんな現実主義者のルパン、素敵vv)
対して、なぜかこの回の次元は、伝説、超常現象の存在を信じる立場を取っている。
まあ、ツタンカーメンの呪いの時も、不二子以上にそうしたモノを受け入れているような態度を示していたし、彼にしてみれば「理屈はわかんねぇけど、あるモンは仕方ねえだろ」的なアバウトな受け入れ方をしているようにも思える。
…メタな勘ぐりをするなら、こういうオカルト話の場合、一番対応力の高いのは五右エ門だが、今回敵方に回ってしまったので、「説明役」として次元が選ばれたのではないだろうか(我ながら無粋な見方;;)

何はともあれ、ルパンたちは、敵の女霊媒師ミラーカの居る龍神湖のほとりの山荘へ乗り込むべく、出かけるのだった。


初代・石川五右衛門

その頃五右エ門は、ひとりでどこかをテクテク歩いていた。
察するに、赤い幽霊団のアジト付近だったのではないか。アジト場所を突き止めた五右エ門は、さらに多くの情報を持ち帰ろうとしていたのか?
そこへ狼が襲い掛かる。それらを斬り伏せている隙を突かれ、なんと五右エ門は不覚にも斬鉄剣を奪われてしまう。
奪ったのは、赤い幽霊団のミラーカ。なかなかの鞭の使い手の様子。
斬鉄剣を奪われて動揺したか、五右エ門は足元に仕掛けられていた網に掛かり、捕らわれの身になるのだった。

五右エ門が捕らわれたことを知らないまま、ルパンたちは車を走らせる。
引き続き、話題は赤い幽霊団のこと。
彼らについて、結構知識豊富な次元が、赤い幽霊団について語る……

最初に歴史に登場したのは、15世紀のこと。ドクター・フランケンシュタインをリーダーとした黒魔術結社がルーツ。彼らは、邪悪なモンスターを作り、悪魔の王国を作り上げようとしたのだそうだ。悪魔崇拝主義者の集団というわけ。
だが、キリストに忠誠を誓った薔薇十字軍との死闘の末、結局彼らは破れた。創造したモンスターは、賢者の石で出来た弾で胸を撃ちぬかれ、しかもその魂は、ローゼンクロイツの黄金の壷の中に封印されてしまう。
だが、彼らが歴史から完全に姿を消すことはなく、19世紀に再び勢力を盛り返す。ナチスを背後から操っていたのは、彼らなんだとか。
現在も彼らは、「世界征服」を目指しているのだ(出た〜、悪役の定番「世界征服」!←でもテレビシリーズ「ルパン」では、そこまで多くないような)
世界中の宝を集めているのも、「世界征服」のための軍資金なのだ。
ルパンは、不敵に「相手にとって不足はない」と言う。

ところで。もう、ツッコミ所は満載なのだけれども、「これはこういうものなのだ」と素直に受け入れて楽しむのが吉。
あくまで、参考程度に少しだけ付け加えるならば。
この作品の中で、「薔薇十字団」をモデルにしたと思しき名称の「薔薇十字軍」が登場し、赤い幽霊団と戦っているが、念のために言っておくと実在した「薔薇十字団」は聖地エルサレムを取り返そうとアラブ人と戦った「十字軍」とは、無関係。
「薔薇十字団」は戦闘集団ではない。錬金術的教義を信奉する同志団体である。
「薔薇十字」というのは、その組織が探求していたものの象徴(薔薇は「清浄、禁欲、万能的妙薬の完成」、十字は「救世主の叡智、完全な知識」)なのだ。
ちなみに、フランケンシュタインの魂を封じ込めた壷の名にある、「ローゼンクロイツ」は、「薔薇十字団」の伝説的創始者、クリスチアン・ローゼンクロイツから取ったものでは、と思われる。
宗教的側面の強い軍事集団であるというそのイメージは、どちらかというとテンプル騎士団のような雰囲気を感じるので、作中の「薔薇十字軍」はそれらをミックスした架空組織なのかもしれない。
…こんなのは、「ルパン」を楽しむにあたってどーでもいいことなのだが、個人的にこの辺のネタが大好物なため、つい目がいきがちになる。


その頃の五右エ門は、椅子に縛られ、ミラーカから「霊魂銃」なるものを向けられていた。
その銃は、電波エネルギーで霊界から死者の魂を誘導し、その子孫に乗り移らせることが可能だという、トンデモアイテムなのだった。
初代・石川五右衛門を呼び出すために、子孫五右エ門の身体が必要なんだとか。
ポルダーガイストの後、本当に初代五右衛門が現れる(!!)
そして、ミラーカに言われるがまま、子孫の身体に入り込んでしまう。
ご先祖様が憑依した五右エ門の顔は、えらく凶悪!!
初代って、こんなに好感の持てない感じの盗賊だったのだろうか。それとも、悪魔主義者たちに操られている関係で、邪悪さに染まっているのか。

ちょうど赤い幽霊団のアジト付近に辿り着いたルパンたちを、狼(実はロボット)と、ご先祖様憑依継続中の五右エ門が襲う。
躊躇いもなく刀を向けてくる五右エ門に、慌てるルパンたち三人。
ミラーカは得意げに(?笑)、「霊魂銃」によって初代五右衛門が乗り移ったのよと告げる。
しばし戦いが繰り広げられるが、思ったよりルパンたちが手強かったからか、比較的すぐに、ミラーカたちは去っていく。
ミラーカたちからすれば、目的の「子孫・五右エ門」の身体も手に入ったことだし、とりあえずはルパンを深追いする理由はなかったのだろう。
彼らにしてみれば、最優先なのはモンスターの復活なのだ。

そういえば。新ルにおいて、五右エ門が正気を失いルパンに刀を向けたのは、62話「ルパンを呼ぶ悪魔の鐘の音」と77話「星占いでルパンを逮捕」、79話「ルパン葬送曲」に続き、これで通算4回になる。
しっかりしろー、五右エ門(笑)!!

ところで、この時ルパンは、「霊魂銃」というアイテムを見せられることで、「降霊術の正体はそれだったのか」と、彼なりの納得の仕方をしている。
ルパンの思考回路、理解力は合理性に基づいているとはいえ、所謂ガチガチの現代科学妄信者ではない。彼の頭脳は軽やかな飛躍を見せることからも、かなりの柔軟性を持ち合わせていることは間違いない。
まじないとか占いとか降霊術、その辺の「言葉だけで何とでもなる」ような「神秘」には、強い拒絶反応を示すが、仕掛け・特殊な道具など「現実に存在するもの」が登場すると、比較的「そういうものか」と納得するように見える。
……まあ、基本的にルパンはマモー編で見せるように根っからの合理主義者、というのが一番「らしい」のだけれど、オカルト話の多い新ルでは、この辺が妥協のしどころか。

ミラーカは、操られた五右エ門と共に車で去っていくが、次元は発信機付きの弾を発射すると、バッチリ命中させてみせる。カッコイイv
ルパンたちは、当然その後を追う。
五右エ門に初代の霊を降ろしたことから、彼らの狙いが、石川五右衛門の残した宝なのだということが判明したわけだ。不二子が聞いたことがある、というくらいだから、その宝はその筋には有名なものだったのかも。

そこへ突然現れる、謎のヘリ!
激しい銃撃を受け、崖に落ちていくルパンたちの車。(もちろん、彼らはちゃんと助かるのだが)
ヘリの中の覆面の男は、「赤い幽霊団の本当の恐ろしさをわかってない」などと、意味ありげに呟いている。
彼が言うところの「本当の恐ろしさ」とは、人造モンスターなんだと思われる。
このヒトは、「ドクター・フランケンシュタイン15世」。なんと、テロップで説明しちゃってる!(爆笑)
あまりにもネタ満載で、ドクターをクローズアップする余裕がなかったのかなぁ(またまた無粋な見方)


モンスター

ミラーカと初代五右衛門は、車中で彼の隠した宝について語る。
赤い幽霊団の目的は、かつて初代石川五右衛門が盗んだ、ローゼンクロイツの黄金の壷。
そのありかを思い出させ、中に封印された魂を手に入れ、400年来の念願、人造モンスターを復活させようと企んでいるのだった…
うーーむ。つくづくすごい展開。
五右エ門のご先祖様がキリシタン使節団に潜り込んでイタリアに行き、ローマ法王から秘蔵の壷を盗んでいた、くらいの設定では、最早驚きすらしない。
立て続けに繰り出される濃厚なネタの波に飲まれそうだ(笑)
それはそうと。初代がイタリアで盗みを働いたという1582年のローマ教皇は、一応調べてみたら本当にグレゴリウス13世だった(作中の呼称はグレゴリオ13世)。
思ったよりは真面目に設定されているらしい。

それにしても、ミラーカと語りながら、次第に過去を思い出すシーン。五右エ門の顔がとんでもないことになっている。
旧ルの「イロキチゴエ」以来のインパクト。ある意味必見?!(爆)

初代が思い出した隠し場所は、東大寺の大仏。その左手の中指に、黄金の壷が隠してあったのだ。
それを取り出した時、大仏の陰から現れるルパンと次元。
「そんなところに隠してあったとは、お釈迦様でも気づくめぇ」という台詞がイイ^^
次元はなぜか察しが良く(笑)、すぐにそれが「フランケンシュタインの魂が封じ込められている」伝説の壷だと理解する。
ルパンにとっては「ボロイ壷」にしか見えなかったものだが、ミラーカたちには400年来の悲願達成が掛かっている。
が、そうとなれば、いっそう奪いたくなるというもの。ルパンは、壷を頂戴するぜと迫るが、ミラーカと五右エ門はさっさと逃げ出した。

この時、次元が五右エ門に向けて発砲している。
「いつもの」五右エ門なら、当然弾を斬るだろうけれども(次元は多少手加減していただろうし)、この時身体を支配していたのは、ご先祖様なのだ。
幸い、ご先祖様も斬鉄剣をよく使いこなし、次元の弾を斬ってみせたが、もしご先祖様が弾を見切ることが出来ないのだったら、危なかったのでは。
憑依中でも、反射的に十三代・五右エ門の技は出てくるものなのだろうか?それとも、画面ではよくわからないが、ミラーカを狙った弾を五右エ門が斬ってあげていた感じなのだろうか。…ま、別にいいんだけど(笑)

そこへ唐突に現れた銭形警部。
投げ手錠が掛かった時の「ワッパ!」というルパンのダジャレ(?)が好き。系列的には、矢が飛んできた時の「ヤ、ヤ、ヤー」系だ。(どんな系?^^)
せっかく手錠は掛けるものの、「今相手している暇ないの」と、あっさりルパンに手錠を外され、しかもそれを投げ返されることによってグルグル巻きにされて撃退される。
銭形が登場する必要、まるでナシの回。ちょっと無理やりすぎ。


モーターボートに乗って、崖の縁に立つ洋風の城へと向かうミラーカと五右エ門。当然、ルパンたちも追う。
その城には、ご神体…いや、ご悪体?ともいうべきモンスターの身体が保存されているのだから、当然本拠地かそれに準ずる場所だと考えられる。
日本に赤い幽霊団の本拠地があったとも思えないので、いつの間にか日本を出て、ヨーロッパまで飛んでいたのかも(?!)

城の中では、ドクター・フランケンシュタインがモンスターの復活作業を開始していた。
そこへついに到着する黄金の壷。
装置の中にそれを入れると、魂が口の中からモンスターの身体に戻り、復活を遂げる。

その時城に侵入したルパンたちを、威力を試すいい機会だとばかりに、襲い掛からせる。
現れたモンスターを見て、「フランケンシュタインだ!魂を取り戻して蘇らせたのか」というような説明的台詞を言いながら慌てる次元(笑)
ルパンが化け物に対し、発砲していると「勝てる相手じゃねえぞ」と止めたり、一連の出来事に対して、次元は相変わらずかなりの知識と理解力を示す。
一方、基本的に不信感でイッパイのルパンは、あまり説明役には向かないし、オカルト路線だと影が薄くなる。

案の定、モンスターに投げ飛ばされて倒れこむ。ぐったりしたルパンを助け起こす次元が、イイ感じで、この辺だけは好きなポイント(すごいピンポイント!!)
普通の人間ではとても歯が立たなそうなパワーを発揮し、苦戦するルパンと次元。一緒にいたはずの不二子は、ルパンに言われたとおり、素早く逃げ出したようだ。
…本当は、この苦戦っぷりがもっと盛り上がるはずなんだろうけど、どうしてもあまりハラハラしない。
この流れについていけずに頭がぼーっとしたまま見ているせいか(笑)、はたまた、パワーだけはずば抜けているものの、動きもトロく、大した思考能力もなさそうなモンスターでは、あまり危機感が募らないからか。

とはいえ、このまま襲い来るモンスターを放っておくことも出来ない。何とか倒そうと、赤い幽霊団のモンスターについて、自分より詳しい次元に、ルパンが頼っているところが、微笑ましい^^(いつも頭脳担当はルパンなのに。アイディア出したのが次元ってわりとレアかも)
その時次元がハタと思いつく。
「斬鉄剣だ!」
…ず、ずいぶん唐突ですね。
なんて、言ってる暇はない。とにかく斬鉄剣だってんで、二人は五右エ門のいる城の中へ潜入する。

城の中で、ドクター、ミラーカ、憑依中の五右エ門と顔をあわせるルパンと次元。背後からは一歩一歩モンスターが迫る。
次元は五右エ門の繰り出した刀を避けざま、素早くミラーカの持つ霊魂銃を撃ち落し、それを奪うことに成功。間髪いれずに、五右エ門に向けて発射する。(ここの次元、大活躍でカッコイイ!)
霊魂銃の威力で、ご先祖様の霊をあの世へ戻し、本来の五右エ門がその身体に戻ってくる。
む、無茶すんなー、使い方もよく知らないだろうに。ま、結果オーライか(笑)

憑依されている間の記憶が、五右エ門にあるものなのかどうか。
身体を取り戻してみると、出し抜けにモンスターに掴みかかられてるルパンが目の前に。そして次元からは有無を言わさず「斬鉄剣だ!」とせっつかれる。
かなり混乱しそうな状況(笑)
でもさすがに、五右エ門は冷静に斬鉄剣をモンスターに突き刺す。
するとその口からは、戻したばかりの魂が抜けていく…

斬鉄剣がどのような影響を与えたのか。いきなりモンスターはルパンを放り投げ、今度はミラーカとドクター・フランケンシュタインを抱えあげると、火薬などのある武器庫に連れ込んだ。
ルパンたちは、その隙に逃げ出した。モンスターが放り投げた斬鉄剣は、ルパンがしっかり抱えて逃げ出している(ホッv)

モンスターに対して、「狂ったか」という博士。その言葉通りだったのか、はたまた邪悪な魂が抜けたために、ある意味「正気」に返って、黒幕の博士とミラーカを狙ったのか…
モンスターに乱射した博士の流れ弾のせいで、武器庫が大爆発。城は、炎上し、すべてがその中に消えた。
どうでもいいことだが、いかにも秘密結社的イメージの覆面をかぶっていた博士。それを取ると、やけに卑小な感じがする人物だった。

瓦礫を見つめながら、感慨にふけるルパンたち四人。
次元がなぜ唐突に「モンスターを倒すには、斬鉄剣だ」と考えたかというと、以前五右エ門から、斬鉄剣は賢者の石も斬ることが出来ると聞いていたからなんだとか。
…賢者の石以上の硬度がある、ということはそれ以上のパワーを秘めているかも、という考えだったのか。
それはズバリ的中していたわけで。うーーむ、すごすぎるぞ。


ところで、メアリー・シェリー原作では、モンスターの名はフランケンシュタインではなかったはず(原作を未読な上、様々な映画も観たことがないので、聞きかじり)
が、この回ではタイトルからしてモンスターの方も「フランケンシュタイン」と呼ばれているようだ。ただこれだと博士と紛らわしいし、字数が多くて面倒だったので(爆)、当ページではモンスターと呼んだ。
さらには…「賢者の石」についても、いろいろ語りたいことはあるのだけれど。もうここでは止めておこう。
この作品にとっては、そのような薀蓄なんか、瑣末なことにすぎない。
あらゆることを忘れ、怒涛のオカルト設定に翻弄されることが、一番いい楽しみ方なのかもしれない。


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