次元大介の生い立ちを推理する



星座

次元を推理する際、ルパンとの関わり方を見ていくのが一番性格をつかみやすい気がする。
ルパンとは、間違いなく相性がよい。
しかも考え方が一緒だとか、信念や目的が同じだという「理屈」に基づく合い方ではない。
「何となく」「感性が」合っているのではないだろうか。次元がルパンと一緒にいるのに具体的に理由はない。
勿論言葉にしてみれば、「あいつといると退屈しねえ」だとか言いそうだけれども、根本にあるのは、「なんとなく」ルパンと気が合うのだとわたしは思う。
そんな風にルパンと合う星座とは何座なのだろう。(ルパンは一応水瓶座説のまま話を進める)
一番相性がいいのは、同じ宮の星座だと聞いた事がある。
だが、どうも次元は風の宮に見えない。ルパンと気が合っているのだが、共通項が多いから、あるいは似ているから、「合っている」わけではないように思えるのだ。

で、火の宮だと考えてみた。火に風は欠かせない。
本によると火の宮の性格は「直観を通じて世界を認識しており、勘を働かせたり、運に賭けてみるのが特徴」。
確かに次元は理屈よりも直観タイプの人間だろう。
火の宮の人の直観は、本人が不安を感じない限り間違っていないので、深く考えず行動するのが良いらしい。やはり次元の水虫のうずきのジンクスは、間違っていないのだ!

また、火の宮の人は短気で衝動的だが、必要とあれば厳しい仕事や稽古を何年も続けられる性格だという。
次元は原作ではともかく、アニメでは間違いなく短気だ。「殺し屋はブルースを歌う」(旧9)を始めとし、ルパンからの連絡を待つシーンでは結構イライラしている。超然としているように見える五右エ門とは正反対である。
また、射撃があれほどの腕前になったのも、生まれつきの素質のほかに日々の練習があったからこそだろう。旧2話でも練習していたが、ああいう訓練をきちんとこなしているのだ。
というわけで、次元は火の宮の星座と推測。

で、実際何座かと考えたのだが…実は消去法。
牡羊座のようにあまりに激しく子供っぽい性格ではないし、獅子座のいかにも王者然とした気高さとも似合わない気がする。(いい加減な断定。笑)
すると残りの射手座か。
確かにハンターのシンボルだという射手座は、射撃の名手次元には相応しい気もする。
射手座(特に1期)は自主独立を尊ぶ気質があり、冒険好き。また美しい理想的な体験に惹かれやすく、個性的で誠実なのだという。「美しい理想的な体験に惹かれやすい」というのは、どことなく次元のロマンチストぶりに通じるものがあるように思えなくもない。
また「少数の優れた友人にかぎられた社交生活のせいで、孤独な人生を送るリスクを負っています。しかしこの時期に生まれた人にとって、一人でいることは必ずしも孤独ではありません」という一文を見つけ、ますます次元のような気がした。

血液型

血液型は占星術よりも推理もしやすい。
次元はB型だろうと思う。O型のまじったB型。
親分肌のルパンに命令されても(多分次元のほうが年上なのに)ルパンと衝突しないのは、次元にリーダーシップをとってやろうという気がもともとないからだと察せられる。社会的野心が最もなく、リーダーシップをとることにも関心のないB型らしく思える。
「ルパンの相棒」といつも警察などからは付属品のように称されることに取り立てて異議もなさそうだ。
自分に自信があり、かつ人目にどう映っていようとも自分がそれで良くて、面白おかしく過ごせているのだから不満はないのだろう。この辺もB型らしい。

そしてB型の男は、大抵初対面時の印象が悪い(違う?)。めちゃくちゃテンションの高いお調子者系B型男もいるにはいるが、少数派である。
だが無愛想系B型男は、付き合っていくと「こんなに面白い人だったの?」とか「なんだ、すごいいいヤツじゃん」と思うことになるのだ。
次元はそういうタイプではなかろうか。
初対面時にニコニコとソツなく自己紹介する次元なんかまったく想像がつかない。
「罠にかかったルパン」(旧17)で、初対面の星影銀子にはメチャクチャ愛想良かったが、よっぽど銀子が気に入っていたらしいし、まあ、あれは若気の至りだろう、多分。希望的観測(笑)。

そして、何より惚れられ弱いというのはB型特徴だ。
「バラとピストル」(新26)で、最初リンダに一目ぼれ(?)していたのはルパンの方で、次元はそれほど関心をもっている風でもなかった。にもかかわらず、リンダが次元に花を贈り気があるそぶりを見せた途端に、次元はリンダに惚れてしまう。
おだてに乗りやすく、惚れられると弱く、人を信じやすい。
女に裏切られやすい次元に当てはまるような気がするのだ。

さらに、B型は基本的に人がいい、というか、カッとなっても一瞬のことですぐにケロリとしてしまう。
次元は、不二子がらみでルパンにしばしば怒っているにもかかわらず、またすぐに仲良くなっているのはB型らしい。
ただ、このB型説の難点(?)は、O型とB型がいた場合、おもりする側はだいたいO型であるということだ。
O型っぽいルパンとB型っぽい次元、普通ならおもりするのはルパンになるところのはずだが、まあ現実にだってその逆はある。
この辺りのことと、次元が非常にクラシックなものの考え方をする部分は若干O型が入っていると感じた所以である。
だが、その部分は次元の家庭環境でフォローしよう。

年齢

同じ目線でいろいろなことを楽しんでいるが、次元はルパンよりも年上だと思う。
あの包容力はやはり年長者の余裕だろう。
時々あまりにも不二子に対して甘いルパンに愛想を尽かすこともあるにせよ(「VS複製人間」)、基本的にはルパンのどんな冒険にも喜んで付き合う。
ルパンのフォローをすることも多い。
旧ル3話では「俺がいなかったらお前なんか今ごろ生きてない」的な発言をしているくらいだ。
どのくらい年上なのかは、原作やアニメにも記述がないのであくまでも推測だが、「幼馴染」と原作で言っていることから、せいぜい2〜5歳までだと思う。
小さい頃の年の差は1歳でも大きい。これ以上年の差が広がると、「幼馴染」と言えるほどの親しい付き合いはしにくいだろう。
また、プロ同士でもあるけれど友達同士のようでもある、あの親しさは、あまり歳が離れている感じはない。
よって、個人的好みも含み(笑)、3歳上説を取りたいところだ。

旧ルの時27,8歳、新ルで33,4歳、パースリで36,7歳といったところか。
本来魅力的な男は、歳をとっても全然OK!と思う。
寧ろ40代の次元のほうがますます味が出てきていいくらいなのではないだろうか。

家族・生い立ち

ルパンと次元は幼馴染だ。
アルセーヌ・ルパンの孫と幼馴染だというのだから、次元はルパンに近い生まれではあるはずだ。距離的にもだが、環境的に。
ルパンという特殊な生まれ育ちの人間の幼馴染といえるのは、ただ単に家が近かったなどというありふれた状況ではありえないだろう。
「ルパン帝国」に関しては原作でのみの扱いなので、どこまで推理に用いていいのか一番の悩みどころだが、次元はルパン帝国関係者の息子と考えると納得しやすい部分もある。いずれにしても、ごくごく当たり前のサラリーマン家庭に次元が育ったとは想像しにくい。(とはいえ、それならそれでもおもしろい気はするが)
だが、それほど次元の親が物凄い悪人だったわけではないような気がする。法的にはともかく、性格的には悪人になりきれない真っ当ないい人間。そんな人が次元の父親だったのではないだろうか。
次元の良い意味で常識的で古風な、根が優しい性格というのは、持って生まれたものであるのと同時にやはり環境がそうさせた部分も当然あるだろう。アウトローはアウトローなりのモラルというか、そういうものをきちんと教えられて育ったのではなかろうか。
基本的にはクールな次元だが、「冷酷」には決してなれず、クレイジー・マッシュのような根っからの悪人には「甘い」と言われてしまうのだ。

そして、次元に関しても、母親が最も想像しづらい。
次元はマザコンではないようだし、女性恐怖症だの女嫌いだの言われているが、それなりに女性とも普通に付き合えるようだし、母親によるトラウマなどはないと考えられる。ということは正常な親子関係がきちんと築かれていたのではないか。
まったく想像できないが、ごく普通の女性が母親だったのかもしれない。普通の女性っていってもいろいろある。だから、こんな言葉では次元の母親については何も考えつかないと白状しているようなものだが……(笑)。

さて、次元の兄弟だが……。
原作では、妹、そして鬼戸に殺された兄の存在が語られている。
次元の兄。多分カッコイイ、ちょっとだけ年の離れた兄だったような気がする(根拠なし)。
次元は男同士の付き合いが上手そうだし、その辺は兄がいたというのはナットクできる。

そして、兄よりもさらに納得がいくのが、妹の存在である。
次元は明らかに年下の人間の面倒を見るのが嫌いではない。次元が「やれやれ」だとかボヤキつつも結局ルパンについていくのは、自分より下のものの面倒を見慣れているような風情が感じられる。
さらに、次元はルパンに頼られることを物凄く喜ぶ。「殺し屋はブルースを歌う」(旧9)でも、ルパンに「お前の助けが必要だ」と言われ、「そうこなくちゃ!」と大喜びしている。迷惑がるそぶりはない。むしろ頼ってもらえないことの方が彼にはショックなのだ。
妹がいたというのは、だから非常に頷けるものがある。
次元は、ちょっとアウトローだが至極真っ当な心根の親に育てられ、渋い兄と(願望率100%)、ちょっと手のかかる妹のいる家庭で育ったのだと考えたい。
原作において、ルパン帝国をのっとろうとしたキングに人質として捕まった次元の妹は、結局助けられなかったのだろうか。それとも助かって、どこかでひっそりと暮らしているのだろうか。

名前や見た目からしても次元は日本人の両親から生まれたと思われるし、オフィシャルでも国籍は日本となっていた。
ただ、ルパンと幼馴染として過ごしていた場所はよくわからない。
日本の中のある場所なのかもしれないし、まったく別の土地、別の国かもしれない。
ルパン帝国は、今まで誰にも見つからず地図にも載っていなかった土地をもっていたようだが(原作88)……やはりそこで幼いルパンと次元は過ごしたのだろうか?
だが、ルパンも原作初期や旧ルでは日本にいることが多かったようなので、あまり深読みせずに日本と考えてもいいのかもしれない。
「戒厳令の夜」(III−41)では、故郷に帰ることを強く望んでいるアニタをちょっとだけ羨んでいる。
ということは、次元にとって故郷はあまり帰りたいと思える場所ではない様子。

殺し屋時代のエピソードはすべてが海外のものだ。ブロードウェイでダンサーの卵だった元恋人キャサリン・モロをはじめ、殺し屋としての師匠・スペードのジョーや、駆け出しの頃の相棒ジョージ・クーガー、次元が殺されかけた元ニューヨーク警察の刑事ビューティーなど、駆け出しの頃の次元にはアメリカに関係者、因縁を持つ人物が多くいる。
ニューヨークで殺し屋をしていたとはっきり言っていたこともあるし(新66)、いずれにしてもアメリカで活動していたのだろう。

さらに、外人部隊にいたこともあるらしい(V-6、III-39)。
殺し屋に飽きて、もしくは何らかの事情で活躍していたアメリカにいられなくなったかして、外人部隊に入隊したのだろう。旧ル後ルパンたちと離れている間のことかもしれないが。
だが、軍隊は次元の性格からしてきっと長続きしなかったはずだ。腕は立つが、一匹狼気質は軍隊向きではない。
次元は「流れ者」と自任するだけあって、あまり一箇所に長くいるタイプではない。

ルパンと再会したのがいつ頃かはわからないが、ルパンといて泥棒することが一番楽しく、性に合ったのだろう。
勿論時々はルパンと別行動もしているようだが、ルパン以外には泥棒関係でも仕事相手にあまり恵まれないようだ。

次元の生い立ちは、ある時期日本で暮らしていたが(もしくは日本生まれ?)、その後アメリカに渡り殺し屋となる。
外人部隊にいた時期もあるが、ルパンと再会した後は二人でコンビを組み泥棒として活動中、といったところだろうか。

その他

次元は早撃ち0.3秒がキャッチフレーズだが、時々その秒数が変わっている。
旧ルのオープニングや「ゴリラギャングを追っかけろ」(新35)、「ベールをはいだメッカの秘宝」(新149)などでは0.3秒。
だが「荒野に散ったコンバット・マグナム」(新99)では0.7秒に落ちている。
いずれにしても早いことには変わらない。
射撃についてまったく無知なので、数字の相場はわからないのだが、1キロもある銃を腰から引き抜き、1秒もかからずに撃つ…しかも狙いはことのほか正確なのだから、相当スゴイ数字のような気がする。

そして、次元といえば虫歯と水虫(笑)。
どうもなかなか治らないらしい。
最初に警察に捕まったときにも水虫がうずいたと言っている(新7)ことから、水虫との付き合いは長そうだ。
早く完治させればいいのに。
歯医者に通うシーンもよくある(新1、TVSP「炎の記憶」)ということは、ちゃんと治さないのか、治してもまた別の虫歯が出来るのか。
水虫はなかなか治らないとの話も聞くし、虫歯はなりやすい歯質があるともいうので、一概には言えないけれども、なんとなく普段の生活が不精なんだろうな、と想像させる(笑)。


(2001.4.17)


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送