ルパン三世の生い立ちを推理する



星座

好きな人ができると、まずこれが知りたくなるのが女というもの(独断率100%、信用度2%)。
だが、ルパンに関して星座を「知る」ことは不可能だ。
本人ですら生まれた日を知らないというのだから。原作最終話では、タイムマシンが見つかったら自分の誕生日を探しに行くと言っているくらいだから、ルパンも興味があるところなのだろう。
「知る」ことは不可能だけれども、できるだけ推理してみたい、というのがこの「Character」のページの目的。やれるところまでやってみよう。
私は興味あるわりに星占いにあまり詳しくない。本を参考にしているけれども、イメージ先行で、推理というよりもあてずっぽうかもしれない(笑)。

ルパンの奇才・天才ぶりなどからすると水瓶座がまず思い浮かぶ。
水瓶座は天才か、もしくは大バカの両極端で知られる星座である。
そして革命的で進歩的。こよなく自由を愛す。新しいもの好き。
本を開いてみると、「水瓶座の行動は予測不可能」だとか、「根っから陽気でオープンな態度で人生に向かう」などという記述が見られ、この辺はいかにもルパンらしい。
一番ピッタリだと思ったのは、「(前略)科学的・普遍的な真理を尊重します。(中略)状況を敏感に察知し、すばやく反応して、楽々と世渡りするため、調子の良い人間と見られることもあります」という辺り。
さらにルパンが水瓶座だとしたら、多分1期(1/23〜30)の水瓶座だろう。(参考にした本では、12星座をさらにそれぞれ4期ずつに分けて性格分析されている)
一番天才肌で、早熟。「挑戦も刺激もない人生を押しつけようとする人に対して反抗」する自由な魂。などと書いてある。

そしてこの本のメインでは、誕生日ごとに詳しく性格占いがされており、その日生まれの性格を表現する一言も記されているのだが、その中に「大胆な挑戦者」という日があった。1月26日だ。ものすごくルパンらしい。
まあ当たり前のことだけれども、この程度のことでルパンの誕生日をこの日だっていうつもりはさらさらない。が、やや当たっている部分もありちょっと興味深いといえば興味深い。
だが、原作初期のようにルパン帝国の総帥の「ルパン」には、若干物足りない部分のある水瓶座説。水瓶座は、あまりにエキセントリックすぎる気もする。
そこで獅子座説も考えたのだが、どうもルパンには獅子座の「正義」っぽさ、「王道」っぽさが似合わない。獅子座ではルパンのダークな部分があまりカバーできない気がする。
そしてルパンは人の上に立てる器ではあるだろうけれども、支配欲自体はあまりなく、もっと自由な感じがするので、獅子座説は一応却下した。
いずれにしても、ルパンのような天才的・個性的で魅力的なキャラクターを、既存の星座に当てはめるのは楽しいけれどもなかなか難しい。こんな風にわからないからこそ、ルパンはより魅力的であるのだともいえよう。

血液型

血液型は4種類しかないから当てずっぽうも気が楽だ。
たぶんルパンはO型。しかもB型のまじったO型だ。
タフで現実的。情に厚い。非常な勝負師だが、あくまで現実的計算は忘れない。目的達成までの一途さ。集中力が高いが1つのことにしか集中できない。恋愛に夢中になりやすいわりに自分の生活の守るべきところは決して崩すことがない。何よりも親分肌。
いかにもルパンらしい気がするのだ。

ルパンはファミリーのボスであり、旧ルでは次元に、「命令は俺が出す!」「俺の言う通りにしていればいいんだよ」などとイバっていることも多い。ファミリーの頭脳的役割だからというのもあるだろうが、気質的にルパンが人の下にいるタイプではありえない。自分でも「人に使われるのは性分に合わない」と言っていた(III-11)。
そして自己主張の強さや自信家ぶりはO型男にふさわしい。
時々ルパンは「この俺様」とか「このルパン様」と言っているのは、そうした心理の表れではないだろうか。
さらにルパンはシビアなようでいて、時々情にもろいところがある。
私個人の理想から言えば、ルパンはあくまで「悪党」であって欲しい。不必要に情け深く、正統派ヒーロー然として欲しくない。
でも、基本的にはシビアだけれども、情をかけた相手にはすごく優しい、というルパンはやっぱり魅力的だと思う。
「哀しみの斬鉄剣」(新108)では、余命幾ばくもない老人とけなげな孫娘・奈美のために剣をすりかえたりしているし、「カクテルの名は復讐」(III-30)では父の復讐に燃えるセーラに、せっかく盗んだ金塊の半分をあげようと申し出ても入る。
「ルパン暗殺指令」では、ショットシェルの売上金も魅力だったのだろうが、とっつあんのために動き始め、次元に「浪花節だねえ」と評されている。
誰にでも優しいわけではないが、情が移った相手にはやさしいルパン。「情の人」O型イメージから外れてはいない。
そして、ルパンが勝負師的気質をもっているのに異論はないだろう。
ただし、無鉄砲な気ばかり先走った勝負師ではない。あくまでも現実的な計算あっての勝負というのがO型だ。ルパンの賭けもそういうものではないだろうか。

何よりも目的達成までの一途さはルパンの持っている最大の性質の1つだ。
お宝にせよ、女性にせよ。
そして、手に入れてしまうと急速にその熱は冷める。今まで夢中になっていたのに、目的が達成されるともうどうでも良くなってしまう。
ルパンは盗み終わった「物」に対してそれほど激しく執着するタイプではない。(ぱっと思いつくのは、「燃えよ斬鉄剣」の龍身像とか…)
「物」を盗みたいというよりも、不可能への挑戦の方に興味があるからだろう。
自分のコレクションを盗まれて、断固許さないのは(新55,56,132等)、宝が惜しいわけではなく、自分の面子に関わるせいだ。

女性に関しても、相当の数と付き合っていると想像できるが、不二子以外の女性と長続きしないのもこの性質のためではないだろうか。
不二子をいつまでも追い続けるのも、不二子が決して本当にルパンのものにならないからなのだ。
また、いつもは甘い不二子の誘いにも、ルパンは「殺しと善人の金には手を出さない」という自分のポリシーを譲らなかった(新63)。あれだけ女好きではあるけれど、恋愛(しかも不二子)よりもやっぱり自分の信条なのだ。普段はおもしろいことが好きでいい加減そうなルパンだが、数少ないが絶対に譲れないものもあるのだ。

さらにルパンほど現実的な人間はいないだろう。
自分の実力と現実をしっかりクールに見つめているから、ルパンの作戦は大概うまくいくのである。
派手に見えようともあくまで現実に基づいた考え方の賜物だ。
そして、科学は信じるけれど、証明のできない心霊的・宗教的なものを一切信じない。
「作戦名は忠臣蔵」(新113)ではただ一人吉良の幽霊をトリックだと信じていたし、あくまでもマモーを誇大妄想の科学者だと思っていた(VS複製人間)。
このルパンの現実主義については個別テーマで詳しく触れる予定だが、とにかくルパンは骨の髄まで現実家なのだ。
少し調子に乗りやすいB型気質も入っているようだが、O型がルパンらしい血液型のように思える。

年齢

詳しく知らなくて恐縮なのだが、「カリオストロの城」の時などルパンたちの年齢設定がされている時があるようだ。
カリ城の時のルパンの年齢設定、33くらい??(すみません、未確認です)
確かに言われてみればそんな気もする。
宮崎ルパンは、おおむね普段のルパンより老けているからそんなものだろう。
実際の放送年を考えれば、旧ルの時のルパンは、「カリ城」公開時より単純に5〜6年引いた年齢・27,8なのだろうか?
でもここではとりあえず放送・公開年は考えずに推理していきたい。

何となくわたしのイメージだが、旧ルの時のルパンはもう少し若い気がする。24,5といったところ。
多分十代のときから泥棒として活動しているだろうから、すでに相当名前は売れているものの、多少の気負いのある「キザな悪党」(by銭形)のルパンにはそのくらいの年齢の方がふさわしい。
「タイムマシンに気をつけろ」(旧13)では、不二子の方が結婚したがっているというのに、「俺はまだ一人でいたいんだー」と断固結婚を拒否している。20代前半の男ならさもありなんといった感じ。
「マモー編」も旧ルの時のルパンとあまり変わらない雰囲気だ。

新ルは作品中でも「5年ぶり」と言っているので、旧ル最終回から5年たったという設定だ。ということは、30歳くらいというところか。
ルパンのあの「余裕」はこのくらいの年齢の方が確かにピッタリくる。
パースリでも同じくらいか、新ルよりやや年をとった感じだ。
新ルの時よりもさらにルパンが不二子と結婚したがっているようにも見えるし、新ル後数年の時間は経過しており、パート3では33、4歳といったところか。
もういい加減結婚して4世を残さなくちゃと思うのは、このくらいの年代かもしれない。旧ルでは不二子「恋人」と言っていた(旧1)、パースリでは「フィアンセ」(III−33)と称しているのも興味深い。
また、銭形警部の「ルパンを追って10余年」という台詞(III−32)とも、33,4歳という説は矛盾しないようだ。

家族・生い立ち

ルパンの家族については原作やアニメを参考にすればある程度見えてくるものがある。
言うまでもなくアルセーヌ・ルパン(ルパン一世)を祖父に持つ。父はルパン二世。
「ルパン三世」において物凄い絶倫の女好きとして描かれるルパン一世には、ルパン二世以外にも老後子供をもうけているようなので、三世におじさんはたくさんいるものと思われる。が、二世は刑務所を行ったり来たりしているようだし、子供はルパン三世一人だろう。
ルパンの性格もかなり一人っ子気質が感じられる(あくまでわたしのイメージ上の「一人っ子」だが)。

父ルパン二世は、斬鉄剣の秘伝書を盗まれてしまっていたり(旧7)、飲み代のカタにナポレオンの辞書を取られたり(TVSP)、最後は帝国乗っ取りを企んだキングに殺されてしまったり(原作40)と、一世と三世に比べるとかなり冴えない泥棒だったような印象だ。
だが、ルパンを一流の泥棒として育っているかを見るために脱獄して来、ルパンを試し、結局親子の名乗りをあげずに去っていった、まるで谷底に我が子を突き落とす獅子のような振る舞いは、さすがアルセーヌ・ルパンの子供といった感じだった。

ルパンは祖父や父と再会したときは大喜びしている。とてつもなく風変わりな育ち方をしているというのに、結構肉親の情に厚く育っていたようだ。
TVでは「よく爺さまが言ってたっけ」などとルパン一世の言葉を思い出したりするシーンがある。
そしてルパン一世がらみの品物や威信をかけた盗みにはいつも以上に力が入るルパン。
若い頃はもしかしたら反発などをしたかもしれないが(←完璧妄想)、偉大な怪盗であり師匠でもあった祖父・ルパン一世を最終的には敬愛しているのだろう。

ルパン三世の母。これが一番想像しにくい。
原作では顔こそ見えないものの、一度きちんと登場すらしているのに。
母と再会したルパンはボロボロと泣いていたし、母もルパンを可愛がっているようだから、いたって正常な母子関係があるのだろう。
だが、ルパンの生年月日不明ということから、この母親がルパンの生みの母親なのか、どうも疑問に感じてしまう。
自分が子供を生んだ日をわからないということがあるだろうか?
日時もまったくわからなくなるような(例えば監禁されて日付すら曖昧だったとか?もしくは当時精神的に不安定で記憶をなくしている??)状況でルパンを生んだのだろうか?
どうもピンと来ないのだが…
ルパンを生んだのは別の女性で、原作でルパンと再会して泣いていた人は育ての母(ルパン二世の後妻)なのではないか、などというどうしようもない推測をしてしまう。
ルパンの実の母はさまざまな事情で生んだルパンを何も言わずに手放し、ルパンの誕生日はわからぬまま……
と、ルパン三世出生の秘密を妄想しだすと止まらなくなるので(笑)、わたしの他愛のない憶測はこのくらいにしておこう。

生い立ちも原作にはよく描かれている。
アルセーヌ・ルパン著の「盗術」だけを相続し(のち財産7200億も取り返しているが)、ルパン帝国の人間たちに、さまざまな泥棒としての技を教え込まれながら育ったようだ。
この「盗術」がルパンの盗みの原点であり、相当いろいろなことが書かれているらしい。「盗術」を読んで村人全部がルパン並みの泥棒テクニックを身に付けたオソロシイ村も出現してしまったくらいだ。(旧20、原96,97)
また、ルパンは一年間山ごもりして、泥棒に必要な技……盗術、変装術、替身術、魔術等を学んでいたこともある(原作新番外編)。
極めて特殊な環境下で、「泥棒」として(あるいはルパン帝国の後継者として)純粋培養されたようだ。
こういう育ち方をすると、どんな感じがするものなのか、想像もつかないが、ルパンの基礎はここで作られたのだろう。
そうして成長し、泥棒として名を成した後、原作ではいかにも泥棒らしい手口で大学に入ったり、サラリーマンをやっていたりもしている。
ルパンは、あくまで「泥棒」というスタンスであり続けながらも、挑戦し甲斐がありそうな面白いことを見つけると、じっとしていられないのではない人間のようである。

その他

ルパンは、原作において男か女かすらわかっていないとされている。
ルパンの原点である「盗術」第33条には「いかなる時でも素顔をさらすな」と書かれているらしい。
あの見慣れたルパンの顔が、本当の顔ではないというのだ。
それどころか、男ですらないかもしれない??
そのくらい徹底して素顔の片鱗も見せないルパンの怪盗ぶりは見事だと思うが、ルパンが女だったら物凄いショック!
あの女好きぶりも、周囲を騙す芝居??!そんなの嫌ッと初めて原作を読んだ日は心の中で絶叫した(だってルパンスキーなんだもん。笑)

だからぜひともこういう風に考えたい。
ルパンは絶対に男だし、顔もいつもわたしたちの見慣れたあの顔なのだ。(願望によって断言!それにルパンが男でなければ成り立たない話も多々あることだし)
だが、警察やルパンの命を狙う人間たちを煙に巻くためにあの顔は素顔じゃないことにしている。いつものあの顔がマスクだとしても、その下にも同じ顔があるのだ。
ダメかな、この考え。あのルパンの顔、本当に好きなのだが……。
新ルではやけに頻繁に「モンキー面」といわれているが、そんなことない!(笑)私にとってあのルパンの顔は、好みのルーツであり、相当な男前なのである。

(2001.4.17)


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