第65話 ルパンの敵はルパン


カレーにおじゃりま〜す

旧ル1話以来、しつこくしぶとくルパンに付きまとっていたお馴染みのお人・ミスターXとの三度目にして最後の戦い。
観るたびに思うのだけど…本当にミスターXのやることって、仕掛けは大きいけどたいした意味がなく(笑)、肝心要のところで自ら大ポカしてしまうドジさ加減を毎回披露。
ここまでくると、彼特有の「大物ぶろうとしての油断と大失敗」に愛着すら覚えてしまう。
この作戦にはいくらくらいかかったのだろうか。コンピューター要塞に、姫のロボット数台、象にウォーターサーベル……資金力だけは、確かにすごいのかもしれない。
きっと彼は、「ルパンを地獄の底に叩き込んでやる〜!わはははは」と独りよがりな恨みを胸中でくすぶらせながら、大掛かりな仕掛けを考えたり作ったりして いるときが、楽しくて仕方ない人なんだろう。計画がうまくいくかなんて、恨みに生きる彼には、どうでもいいんじゃないかと、勘ぐりたくなってくる(笑)


さて。
この回ルパンのナレーションから始まるのが、少し新鮮。
舞台はシルクロードの果てにある、世界で一番貧しい国(らしい)ココダット王国だ。
ココダット王国のヤスミン姫二十歳の誕生日に事件は起こった。
王宮のバルコニーから、国民の祝福にこたえていた姫。そんな平和な光景は、奇妙な鳥型ヘリの出現によって打ち破られる。
王宮上空を飛んだそれは、大きな一つの箱を放り投げる。爆弾か?と思いきや、大きなバースデーケーキ。人のよさそうな姫は、こんな怪しい事態なのに思わず「綺麗」なんて身を乗り出している。
しかしそれは罠。ケーキに立てられた蝋燭もどきから、催眠ガスが噴き出し、その場に居た人々はすべて眠らされてしまい、バルコニーの姫はくちばし状のヘリ先端部に挟まれて、あっという間にさらわれてしまうのだった。さすが貧乏王国、無防備すぎる;
国防軍が姫奪還を試みるが、あえなく撃退され、すごすごと退却することに。敵の要塞は、かなりの防衛設備を誇っていたのだった(こんなのが勝手に国内に立 てられていたことに気づかないココダット王国。こんなのでよく独立国家として成り立ってたな〜と思うが、ヤツが来るまでは、平和で牧歌的な、幸せな王国 だったのかもしれない)

悩める長老らはついに決意。「泥棒雇うだ!」と。(『七人の侍』のパロディシーンだ)
世界一の泥棒に、姫を奪い返そうという考えらしい……。
なんか、スゴイ発想。しかもさらにスゴイのは、世界一の泥棒を、ICPOに紹介してもらいに赴いているところだ。
当然、銭形は激怒する。
ここで興味深いのは、銭形が自らの所属を言っていること。「ICPO総務局国際協力部第一課」なんだとか。
怒る銭形を押しとどめ、長官は涼しい顔で世界一の泥棒を紹介してあげている。(この長官のスーツがカッコイイ。黒スーツにピンク系シャツ・ネクタイ。笑)
紹介されたのはもちろん、我らがルパンである。

その頃のルパンは、ボクシングに励んでいた。
ルパンは「健全な魂は健全な肉体に宿る、というわけで」というような事をナレーションで言っているのだが、使いどころとしてはどうなんだろう。
最近ではこの間違いはよく知られているので、敢えて指摘することもないと思うのだけれど念のため書いておくと…
出典は古代ローマの詩人ユウェナリスの風刺詩から。「健全な肉体に、健全な魂が宿ったらいいよね〜」くらいの意味合いらしく、どうも当時の世相を皮肉ったものらしい。
健全な肉体があれば健全な魂が宿るという意味ではない。健全な魂は健全な肉体にしか宿らないという意味では尚更ない。ボクシングで体を鍛えても、魂まで健全になるとは限らないわけだ。
まあルパンのことだから、健全な魂なんか欲しくてやっていたわけではないだろうし、この手の言葉はわざと自分好みに解釈している可能性も高そうなので(^^)、どうでもいいことではある。←それにしては長くなった;

49話で熱心にボクシング観戦していたことを思うと、ルパンはボクシング好きなのかもしれない。好きが高じて、自分でもやってみたくなったのだろう。
しかし、がたいの大きい相手との試合結果は散々(どうみても階級、違うんでないの?笑)。一発でKOくらってしまう。
そこにやって来たのが、ココダット王国の使者・カシム。

ルパンがこの仕事を引き受けた理由は三つあり、
1つは、ボクシングに向いてなかったこと
2つは、銭形の紹介だったこと
3つは、仕事の報酬が気に入ったこと
と言っている。早速ルパンは、仲間を連れてパリからココダット王国へ旅立つことになる。

余談だが、仕事を引き受けた理由を述べるルパンのナレーション。
さすが本心のわからないルパンだけあって、この時点では視聴者を煙に巻いてくれる。相棒にすら、現地につくまで何も言わなかったのだから当然か。
後に次元が指摘している通り、最も重要な理由は三つのいずれでもなく、ミスターXにあったわけで。
ミステリーじゃないけど…曲者の独白には気をつけろ!というわけですね(笑)

五右ェ門が声を荒げるほどのボロ飛行機に乗って、四人とカシムは飛び立つ。性能では引けを取らないといっていたのに、やはりポンコツそうな飛びっぷり。怖がった不二子に抱きつかれても、ルパンはデレデレすることなく目をひん剥いている。
ようやく安定した飛行機の中で、不二子はルパンが「すごいすごい」と騒いでいた報酬が何なのか、尋ねる。
カシムは、カレーライスを食べることだと答えた。
なんでもココダットでは、カレーライスは神に捧げられる聖なる食べ物。それを腹いっぱい食すことが出来るのは、財宝に勝る報酬なのだとか。
不二子は「私は減量中だから、カレーライスはノーサンキューよ」と、さっさと飛行機を降りていった…当然(笑)

残ったのは次元と五右ェ門。報酬が単なるカレーだと隠してここまで引っ張ってきたルパンだったが、帰るならいまだと、二人に告げる。
しかし、ここはさすが相棒!な反応を見せてくれる。次元が「俺はチキンカレーがいいな。それもちょっと辛めのヤツ」と答えれば、五右ェ門は「見ての通り拙 者は減量の必要はない」と続く。二人とも、なかなか味のある答え方で、このシーンは気に入っている(絵が徹底的に私好みじゃないのが残念;)

王国に着くや、聖なるカレーライスが振舞われる。王様じきじきに味付けしたものだ。
福神漬けも、ライスも、カレーも…神様だってうんざりしそうなほどのてんこ盛り。早くもルパンたちは、見ただけで腹いっぱいのようで、かなりゲンナリしている。
品々が運ばれてくるときの「カレーにおじゃりま〜〜す」がナンとも印象的だ。


カレータイムは長く続かなかった。王宮に再び敵が現れ、ビデオを投下していったのだった。
映っていたのは、捕らわれのヤスミン姫と、明らかにルパンへの挑戦状だった。
姫を誘拐した時から、ルパンの登場を予期していたという謎の敵=バレバレのミスターX。
ルパンをどうにかして引っ張り出したくて、こんな手段を考えたのか??真っ当な国が「泥棒を雇おう」と考える可能性がどれくらいあるのか…たまたま上手く行ったけど、いかにもミスターXらしい、「自分とルパン」しか目に入ってない計画である。
それとも、このココダットを地盤として、再び悪の組織(笑)を広げていく計画が、ルパン絡みとは別にあったのだろうか??

いずれにしてもミスターXは、ルパンが出てきたとなるとルパンしか目に入らなくなる。
ご丁寧に、自分がココダット国防軍を撃退した時の映像を添えて送ってきている。…どう考えても、ルパン対して自己顕示したくてたまらない!という気持ちの表れ(笑)
それと、さらに穿った見方をするのなら、要塞の防衛システムを見せてあげて、ルパンに突破して欲しがっているかのようだ。是が非でも直接対決したかったのだろう。またまたルパンのためだけに肉体改造(笑)していたのだから。

映像の最後に、再び縛られたヤスミンを映し、ルパンが苦手としている蛸をわざわざ用意して、蛸に姫の服を引き裂かせたりしている。
性格の悪〜い挑発の仕方。それ以上、巻き込まれた姫のあられもない姿を見ずに、ルパンはビデオのコンセントを引き抜いた。王様は、姫が心配で泣き崩れた。
ルパンは珍しく(?)「クソッ」と呟き、ストレートに怒りをあらわにしている。


敵の要塞を偵察に、三人はジープで走り続けた。そんな中、五右ェ門は敵の正体をルパンに尋ねる。
「さあね」とすっとぼけるルパンに、次元は「とぼけるなよ」と一言。
次元は最初から、ルパンが敵が誰だか気づいていて、そのせいで金にもならない仕事を引き受けた、ということを承知していたのだ。
さすが次元!!(このシーンもすごく好き^^)
だから、「チキンカレーがいい」なんて答え、次元自身も金にならない仕事に(ルパンのために)加担したのだ。ああーカッコイイなぁ!

たどり着いた敵の本拠地は、コンピューター要塞。
その大掛かりな様子を見てか、次元も五右ェ門も、敵の正体に気づく。「まさか…!」とは、私たちの代弁でもある。あの声で薄々察しはついていたけれど、ま さかまたあのお方が出てくるとは。(子供の頃さらにビックリだったのは、一度きりのキャラだと思っていたファントマ・マークIIIが再び出てきた時だけ ど)

コンピューター仕掛けの要塞をどう攻略するのかと問う次元に対して、ルパンはシレッと「神に供えるカレーを食ったんだ。ご加護だってあるさー」と答えてみせる。
神様なんて信じてないくせに(笑)
でも同時に、ルパンはコンピューター万能だとも、これっぽっちも信じていないので、茶化したルパンらしい受け答えに感じられて、ニヤリとさせられる。
次元も思わず笑い出していた。


ルパンが攻略のために用意したのは、巨大な鏡三枚と、牛の大群だ。
これだけで?と戸惑うカシムに、俺にかかっちゃこれで十分だよ、と自身ありげに答えるルパン。実際、これだけの装備で、敵のシステムを見事破壊してしまうのだから。カッコイイったらありしゃしないv(笑)

ルパンらが発った直後、銭形がやって来る。
カシムはルパンの邪魔をしないで欲しがるが、銭形の狙いはルパン共々姫誘拐犯も逮捕すること。やたらと自信満々だったが、カシムは同調せず、白けた空気が流れた。
その後、要塞を攻略したルパンに追いついた銭形は、流れ弾ならぬ流れミサイルの爆発に巻き込まれてしまうトホホなハメに。
この回の不二子と同様、銭形もあまり登場の必要性がない。まあ最後のオチには必要だったけど…何となく新ルの悪い癖の出てる回で、銭形がこっけいな役回りなのが個人的には残念だ(いつものことかなぁ;;)


一方、要塞攻略中のルパンたち。
要塞の周囲に牛の群れを放ち、防衛システムを稼動させた。牛に反応した迎撃ミサイルは、カメラで敵の姿をキャッチしようとする。
そこで、巨大な鏡の出番。鏡でカメラを捕らえると、カメラは己の姿を映し出してしまう。カメラの捕らえた映像の元にミサイルが発射されるというシステムを逆手に取ったのだ。
要塞は、自分自身を攻撃し始めた。
手持ちの武器がない時は、敵のそれを使って自滅させる。ルパンらしい作戦だ(お見事〜^^)
「コンピューターは応用が利かないな!」と嬉しそうな次元に対し、ルパンは「ま、そういうことね」と余裕の態度。いいわー(笑)

内部に入ろうとすると、入り口がまるでない。
それでは…と五右ェ門が入り口を作ろうとすると、とたんにミスターXが遠くから声を掛けてきて、恩着せがましく扉を出してみせる。
ホントにもー、構ってちゃんなんだから。ルパンの上に立ちたくて必死なんだろうけど、実際のところ彼に入って来て欲しいんだし、最初から扉を隠したりしなきゃいいのに!
しかも内部に入ると、矢印が。ルパンたちを姫の元まで、ご丁寧にこの矢印が導いてくれるのだ。
わははは。迷わず来て欲しいのね、自分が仕掛けた罠を一つ残らず受けてたって欲しいのね。
この矢印、妙に苦笑いが浮かんでしまうシロモノである。


ここからは、ミスターXが仕掛けた罠を、三人が次々にクリアしていく珍道中。
私にとって最も印象的なのは、閉まりかける扉をギリギリのタイミングで潜り抜けた時の三人だ。
まずは五右ェ門。一番すばしっこそうなのに、この時は不覚にも扉に足を挟まれてしまう。
必死に扉を押し戻して、五右ェ門の足を外そうとするルパンと次元、そして、苦しそうに抜け出そうとする五右ェ門、どちらもかなり慌てていて、やけに記憶に残る(子供の頃、やたらと慌ててるな〜と頭に焼きついたシーンで。笑)
ところで。この時の、必死な声って五右ェ門ですよね?(違うのかな)
何度聞いても、「ホントに五右ェ門!?」と耳を疑ってしまう。それだけ、足が痛かったのだろうけど。

そして何より、この後の次元!!
やっと扉から五右ェ門が足を抜くことができたと思ったら、今度は次元が「な、ない!ない!俺の手がない!!」と騒ぎ出すのだ。
五右ェ門ですら足を挟んだのだ。扉を開けようとしている最中に、うっかり次元まで腕を挟んだのか?と、ルパンは思ってしまったのだろう。かなり驚いている。
が。次元の手は、袖の中に入っていただけ。ちゃんと無事である。
怒ったルパンは、「バカヤロー!」と次元の腹に一発パンチを食らわしている。ボクシングの成果?(笑)
本当に人騒がせにもほどがある。次元は素直に「すまんすまん」と謝っているけれど。

この次元の手騒動、「ギャグ」なのか、本気で慌てたのか?
ギャグだったらちょっと笑いのセンスがない気がする(笑)


三度目の正直

一行は、ご丁寧な矢印に沿って進み続けた。
遅いくる罠の数々は、何となくどうでもいいので、ざっと挙げていくだけにとどめる。
・ヤスミン姫に似せた三体のロボットが剣を手に襲い掛かってくる(五右ェ門のみねうちでクリア)
・丸めた絨毯を転がして、三人を巻き込もうとするヤスミンロボット4号(巻き込まれた五右ェ門が布を切ってクリア)
・床に穴(掴まったシャンデリアごと地下室に連れて行かれる)
・襲い掛かる刃付の本(三人とも避けてクリア)
・象に乗って踏み潰そうとしてくるヤスミンロボット5号(次元と五右ェ門が囮になって、どうにかクリア)

書き出すと、なんだか冴えない罠ばかりだな…まあ私の書き方が悪いってのも大いにあると思うけど。

次元と五右ェ門が象をどうにかしていてくれている間に、ルパンは姫を探すため先に進んだ。
そしてついに、最後の場所らしきところへ出た。
そこでは、スクリーンが下りてきて、何かが映し出される様子。せり上がってきた椅子に素直に腰を下ろすルパンが可愛い(笑)

映し出されたのはまず、「presented by Scorpion Movie Pictures」の文字とサソリのマーク。
続いて、新ル1話のクライマックスシーンだ。
…わははは。スコルピオンムービーピクチャーの存在も気になるけど、何よりミスターXったら、自分がボロ負けしたルパンとの戦いを、逐一ビデオにとって残しておいたのかぁ。そう思うと、むやみに笑いがこみ上げてくる(注意:シリアスなシーンです。笑)
主演男優ミスターX自らのナレーション付で、ルパンに敗れたが、死んでも死に切れずに船から逃れ、性懲りもなく復讐の機会を狙っていたのだという……「これまでのおさらいとミスターX」が上映された。
彼のナレーションによると、余裕を見せすぎて失敗した自覚はかすかにあるらしい。少しは成長したのかと期待したいところだったけど、やはりあまり変わってない。今回の罠も、金をかけて回りくどいが、ルパンに対して効果が薄いという彼特有のパターンだからだ。
根本的に、ルパンという男をよくわかっていないんだろうなぁと、しみじみ思ったりする。

上映が終わると、ルパンはブラボーブラボーと茶化してみせる。
そしてようやく、背後に居たミスターXと対峙することに。
結局、ここまで手をかけてルパンを呼び出しておいたくせに、ミスターXが選んだ対決方法はいたって古典的。剣での一対一の勝負だった。
「超人間」(笑)になっているはずだから、対等な武器で一対一なら、勝てると踏んだのか。

唯一変わった点は、水を加速してダイヤモンド並みの硬度を持たせた「ウォーターサーベル」を使用するということだが、普通の剣にしなかった理由は、残念ながらよくわからなかった。きっと新しいモノ好きなんだろう。

極めつけは、ベールを脱いだミスターX。
なんと彼は、ルパンそっくりに姿を変えていたのだった。
……ルパンへのものすごい拘泥、執着の仕方、正直不気味。「遊びだよ」とミスターXは言うけれど。
憎しみ続け抹殺しようとあがいても、どうしても超えられないルパンその人に姿を変える。その心理が私にはコワイ。
ミスターXにとってルパンは、憎しみが行くところまで行って形を変えた、ある意味「憧れの人」なのでは、とまで思ってしまうが、それはまあ私の妄想しすぎなのだとしても。
「お前をお前自身に殺させる」なんて、あー不健全発想だ〜。さすが妄執チャンピオン。

そうして一見、ルパン対ルパンが始まり、丁々発止の戦いを繰り広げる。
ようやく象退治(想像)が終わって駆けつけてきた次元と五右ェ門が現れた。
当然、二人のルパンに驚く相棒たち。見分けがつかなくて立ち尽くすしかないが、次元は「見わける方法が一つだけある」と呟く。
次元は、本物はどっちだとストレートに尋ね、本物の方に手を貸してやると二人のルパンに告げて反応をうかがった。

すると剣を折られた方のルパンが進み出て、くどくどと喋りだした。「どうせ殺されるなら親友のお前の手で」と言った時、次元は迷わず喋ってる方のルパンを撃ち抜いた。
次元さん、正解〜!
曰く「本物のルパンなら、恥も外聞もなく泣き叫ぶさ。助けてくれーってな」。
ルパンは小声で「そこまで言うの?」とボヤいている。可愛い(笑)
結局、ルパンをよく知らなかったこと、自分のくどさを自覚していなかったことが決定的な敗因となり、ミスターXは地の底へと消えていった。

ルパンが勝ったらヤスミン姫を返すという約束だけはなぜか律儀に守ったミスターX、彼が台座の上で倒れ地下へ消えていくのと入れ替わりに、本物のヤスミン姫がルパンたちの元へ上がってきた。服は破れたまま(本物の証?)。
その姫に手を差し伸べるとき、ルパンがミスターXの声真似をして、相棒らを驚かせるが、それも事件が解決したがゆえやってみたちょっとしたお遊びだ。

さらにルパンは、姫のあらわになっている胸を気安く触って、背負い投げを食らう。
次元に「ミスターXより手強い」と言われ、姫は頬を染めた。
冗談とはいえこのおてんば姫以下にランク付けされてしまったミスターX、安らかに眠れ。

王宮に戻ると、約束のカレーの残りが、三人を待ち受けていた。
しかし、ルパンはその権利を銭形に譲ると言い残して、その場を去っていった。
せっかくルパンを追って王宮に来た銭形だったが、カレーを全部食べ終わるまでは外に出してもらえなくなってしまう。相当辛そうだし、量も半端じゃない。銭形、がんばれ!

最後に余談。
この回のタイトル、119話「ルパンを殺したルパン」と非常にごっちゃになりやすい。今回も、書く時何度も確認してしまったほど。
119話の方は、ミノタウルスが出てくる方なんだけど……両者がごっちゃにならないいい記憶方法はないものだろうか(笑)


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