第70話 クラシック泥棒と九官鳥


九官鳥

ドタバタコメディ路線の回なのだろうけど、何かこう、中途半端感があるような気がしてしまう。
どことなくふっきれてないせいなのか、テンポの問題なのか……良くわからないが、「なんだかな」という印象が残る。
(私は比較的最近知ったのだが)トレーラーで営業する銀行を盗むというシチュエーションは、ドナルド・E・ウェストレイクの『強盗プロフェッショナル』が元ネタになっているらしく。読んでみると正直元ネタの方が面白かった(笑)

ただ、アレが不二子の変装だということを意識しながら見ると、彼女の頑張りに拍手したくなる^^
自分では何もせず「ルパンお願い」と言ってる不二子より、頭を使ったり、自分で動き回ったりする彼女の方が好きだーと実感。たとえ変装中は美しくなくても(笑)、魅力的。


お話は、FBI本部に銭形が飛び込んでくるところから始まる。
タクシーから降りてから、所長の部屋に入るまで、やたらとコケにコケまくる。それだけ、動揺していたのだろう。
なんせ、ルパンがFBIに逮捕されたのだから。
しかもルパンは自首してきたという。あまりの信じられなさに、銭形は所長の襟首を締め上げるほど。
ルパンが拘留されている独房に赴く時には、見張りに立ってる警官をどーんと突き飛ばす勢い。
どうでもいいけどこの回、銭形やその周辺人物の動きがやたらと荒っぽい。ドタバタ感を狙ってるのかもしれないけど……(個人的に「なんだか違うんだよな〜」と思うのはこんなところもなのだ)

ルパンは大人しく独房に入っていた。自首してきたのは本当らしい。
でも思いきり、怪しい!!「素直に自首してきたってのに」と言ってるその口元のニヤリ笑いったら(笑)。銭形が「その素直さが気に食わねえんだ!」と言いたくなる気持ちが良くわかる。
ここのルパンと銭形のやり取りは、とっても好き。山田さんの「ルパンだよ」という口調が激しくツボだったり、短いシーンだけど無性に楽しい^^

あくまで素直な自首を信じない銭形、相棒の次元と五右ェ門を思い出し言った台詞がコレ。
「いつも貴様の尻に金魚のフンみてぇにくっついてる次元と五右ェ門はどうしたんだい!」
出ました、金魚のフン呼ばわり(笑)
これだけ大声を出してたのだから、ルパンの隣の独房にいた次元にも、さらにその隣の五右ェ門にだって、「金魚のフン」呼ばわりは聞こえていただろうと思うのだけど、相棒たちは平然としたものだった。
次元が帽子をひょいと取って挨拶するところがイイ。

次元も五右ェ門も大人しく独房に収まってるとなると、ルパンと付き合いの短い相手なら騙されてしまうところなのかもしれないが、さすがに銭形は違う。
ルパンが何らかの目的を持って自首してきたのだろうと察しをつけ、この監獄にルパンらが狙っている人物がいるはずだと、資料をあさり探し出す。
銭形が見つけたのは、クライド・バロウ。銀行強盗の天才と言われた男。
結果から言えば、クライドが目的だとの推理は、見事に的中していた。やっぱり銭形はすごい。
後半はあまり大した見せ場のない銭形だが(出番は多いけど、やることがオカシなことになってるし;)、ルパンとの長年の付き合いが判るこの鋭い洞察力が見られたことは嬉しい。


銭形の進言で、クライドを別の監獄へ送ることになる。
これで安心のはずなのだが…銭形はふと「ルパンのことだからもう目的を果たしてしまったかも」と不安になる。
この辺が、毎度毎度先手を打たれてルパンに逃げられたり、出し抜かれたりしている銭形ならではの心理状態か。
ルパンの独房を覗いてみると、彼の姿はない。
所長は慌てて出入り口を警戒させるが、銭形だけは「まだこの部屋にいるはず」と辺りを見回す(これもさすが)。
そして見事、床の中に隠れていたルパンを発見する。のだが……

警戒態勢をしく所長に、銭形はルパンは部屋で大人しくしていると告げ、安心させる。
そして所長が確認のために席を外した隙に、キビキビとクライド護送に取り掛かる。
そう、もうお分かりですね(笑)
ルパンは独房で銭形と入れ替わっており、本物の銭形は身包みはがされて(ラクダ色のステテコ!)縛り上げられていたのである。
いつの間にか警官に化けていた次元と五右ェ門と一緒に、クライドを連れて見事FBI本部から去っていくのだった。


突然ルパンたちに連れ出されたことに、不信感を示すクライド。まあ当たり前の反応。
そんな彼に、ルパンは説明を始める。
ルパンがクライドを必要としたのは、ナショナルスーパー銀行の現金6億ドルを手に入れるため。
今その銀行は、新しいビルを建てるために、トレーラーで仮営業をしている。このトレーラーの中の特殊金庫を狙っているのだが、ルパンたちだけではどうにも「ダルマさん」で手も足も出ないのが現状。

その金庫は、暗証番号を入力して開くタイプのものなのだが、それを知っているのが頭取とペットの九官鳥のみなのだとか。
銀行強盗の天才と呼ばれた老人を、あえて引っ張ってくるのだから、当然強盗の腕を買ってなのかと思いきや。
昔、小鳥屋をやっていたから、クライドならその九官鳥から暗証番号を聞きだせるだろうと言う。要は、小鳥の扱い方を当てにしてのことだったようだ。
九官鳥の一匹や二匹、ルパンたちならどーにでもなるのでは?という気もするし、どうしてもダメなら、金庫と九官鳥を手に入れてから、どこかのペットショップの店員さんに事情は伏せて番号聞き出してもらっても良さそうではあるが(笑)
でも、こういう理由でもつけないと、3人(あるいは不二子も加えて4人)で、何もかも事足りそうなルパン一味が誰かの手を借りようとするシチュエーションにならないので、まあいいかーという気はする。たまには外部の人と協力するのも面白いし。

ところで、トレーラー銀行の前でルパンがクライドに説明していた時。
すぐ傍の喫茶店に、二人の女性がいた。
一人は、ガツガツとホットドックを食べる女性、これがボニー。
もう一人は、彼女の様子をこっそりとコンパクトで観察する、峰不二子だった。

ご承知のように、この後不二子がボニーに成りすましてルパンたちの前に現れることになる。長年の知り合いだったクライドにも、ずっと正体がばれずにいたところを見ると、よっぽど堂にいった化け具合だったのだろう。
それは、不二子がボニーの仕草やクセなど漏らさず見取る観察力があり、しかも彼女になりきる演技力、そして度胸もある証拠。こんな不二子はいいなと思う。

新ルで不二子が披露した変装には、いくつかキョーレツなものがあるが、
峰ブジコ(23話)、田舎のプレスリー(34話)に次いで、「百貫デブ」(byルパン)のボニーも忘れられないものの一つだ。


ボニーとクライド

ルパンのアジトで、銀行襲撃について話していると、そこへ突然ボニーがやって来た。
そのボニーこそ、不二子。(だけど一応、変装がばれるまでボニーと呼ぶことにする)
クライドの相棒である彼女は、強引に仲間入りして6億ドルの現金の山分けにあずかろうとしていた。それだけでなく、裏ではルパンらを出し抜いて、お金をクライドと持ち逃げするつもりなのだ。
再会するなり、クライドにキスの雨。なりきっていらっしゃる(笑)
この時点では、ルパンもこの「百貫デブ」が不二子ちゃんだとは思いも寄らない。

彼女は、1930年代に世間を騒がせた銀行ギャング・ボニーとクライド(『俺たちに明日はない』として映画化されたことでも名高い)の「生まれ変わり」だと言ってるのだけど、さすがにこれは無理があるだろう。
(この回が放送年と同じく1979年現在だとして)1934年という45年前に死んだ二人の生まれ変わりにしては、老人っぽすぎる。ボニーなど五右ェ門から「老婆」呼ばわりされているくらいだ。いくらなんでも45歳くらいの女性だったら「老婆」扱いしないだろうし。
年齢的には、あのボニーとクライドが実は生きていたといったほうがいいくらいの年回りの様子。
だがあの二人がマシンガンで撃たれて死んだことは間違いないようだし、かといって本当の「生まれ変わり」なら最大でも45歳じゃなくてはおかしいことに なってしまうので、文字通りの「生まれ変わり」ではなく、彼らの再来のような銀行ギャング、という意味合いで良いのではないかと思う。


ボニーを加えて、五人は早速銀行へと向かう。ルパンたちはいつもの車で、ボニーとクライドは大型トラックに乗って。
その車中では、それぞれに企みが巡らされていた。

ルパンの方は、わざわざ脱獄させた上に山分けを持ちかけておいて、最初からそんな気はさらさらないらしい。
次元もやっぱりなという雰囲気で、この辺いかにも悪党(笑)
ここでクライドが裏表のないいい人だったら、こういうルパンたちに抵抗感も出てくるのだろうが、ボニー&クライド側もルパンを出し抜く計画をしているので、おあいこ。
ボニーたちは、仮設店舗の銀行がトレーラーであること目をつけ、タイヤを取り付けてトラックで引っぱり銀行ごと持ち去ろうと企んでいる。
もちろん、ルパンたちは置いて、だ。
こんな具合に、悪党同士の駆け引きが行われているわけで、ずるいルパンも「ステキv」と見ていられる^^

ちなみに、ボニーが「アタシの夢覚えているかい?」と語るシーンがあり、長年の相棒のクライドが頷いていることから、彼女の語った夢は本当にボニーが以前から抱いていたものなのだろう。
不二子のボニーに関する調査は、かなり念が入っていたのだと感じさせられる。


そしていよいよ決行の時。
五右ェ門が斬鉄剣で壁を切り抜き、男たち四人が銀行内に潜入する。
その隙に、外に残ったボニーは、せっせとルパンを出し抜くための行動に移るのだった。
重そうなタイヤを運び降ろしたり、それをトレーラーに付けたり、力仕事のオンパレード。よくまあ不二子の細腕で出来たものだと感心する。
後半でも、重い金庫をクライドと一緒に持ち運ぶシーンがあることを考え合わせると、実は不二子ってもしかして相当な力持ち?(笑)

一方銀行に入ったルパンたち、順調に警備員を縛り上げ、キーポイントとなる九官鳥とご対面。
クライドに九官鳥が覚えている番号を聞き出させようと、かごの中から取り出すと、案の定飛んで逃げ出してしまう。
必死になって九官鳥一羽を追いかける大の男四人。この時、みんなが口をそろえて「待て」「待て」と言いながら追うのだが、五右ェ門の「待て」のタイミングだけが微妙にズレてておもしろい。
九官鳥が目の前を飛んで逃げてたのに、そのまま見過ごし、なぜかルパンたちのしんがりを務める五右ェ門の不思議(笑)

ボニーは、逃げた九官鳥をすかさず捕まえ、クライドを乗せてトレーラーを走らせる。
まんまと、ルパンたちは出し抜かれてしまうのだった。
九官鳥と金庫を手に入れて大喜びのボニー不二子は、クライドに連続キス。本当によくキスする二人である。
不二子が最も多くキスした回だと思われるが、その相手がルパンじゃないのが残念というかナンというか(笑)


ここからは、ボニー&クライド、ルパン一味、銭形の追いつ追われつの一幕。
せっかくルパンを発見して追ってきたというのに、銭形は勢い余ってルパンらを追い抜いてしまったり、急停車したせいで追突事故を起してしまったり、意味不明のドタバタを(主にひとりで;)繰り広げている。
個人的には、この辺がノリきれない何かを感じる最大の箇所だったりする。
ただ、ルパンが、追突者と喧嘩する銭形を茶化して通り過ぎるところと、ボニーにクギ撒かれたせいでパンクしてしまい、タイヤの交換をしているところは好き。
特にタイヤ交換のシーン。
ルパンがジャケット脱いで腕まくりしてる姿もツボだし、二人に任せたまま五右ェ門はまるきり手を出す様子もなくただ見ているのが面白い。


一旦ルパンたちを撒いたボニーのトレーラーは、おもちゃ屋のペインティングを施して再び走り始める。
ルパンにまたぶつかってしまっても、別のトレーラーに見せかけて誤魔化そうという魂胆だったようだ。
それにしても、州を越えるための道はこの一本しかなかったのだろうか。
引き返したり、方向を変えることなく走り続けたせいで、しっかりとルパンたちと出会ってしまっている。

しかし、降り出していた雨はボニーらにとって誤算だった。
そ知らぬ顔で追い抜いていく「おもちゃ屋のトレーラー」のペンキがはげていることに次元が気づき、再びルパンたちは追走を始める。
BGMにいかにもおもちゃ屋さん的な、「おもちゃのマーチ」まで用意してきたというのに(?笑)、ペンキが乾ききるまで待てなかったボニー不二子、少し詰めが甘かったか。

ここで再び銭形も追いついてくるのだが、州境に着いてしまったので、乗っていたパトカーはこれ以上進めないという事態に陥る。
雨の中、役立たずのパトカーを降りた銭形は、ひとりルパンの後を追い始めるのだった……
どうでもいいけど、州をまたいで捜査できるFBIに協力してもらってたわけじゃなかったんだろうか?
話の発端はFBIだったのに、パトカーは地元警察のものだったようだ。なんだかな。

パトカーという足を失った銭形は、自力でそれを確保する。
ナント、新婚旅行に旅立とうとしているカップルの車に勝手に乗り込み、警察手帳を突きつけ、半ば脅迫まがいに協力を迫るのだった。
ルパン逮捕のためならば、犯罪スレスレのことも平気でやってのける銭形ならではの荒業だ。


金庫を開けたら…

一方、金庫と九官鳥を手に入れたボニーとクライドは、なぜか核ミサイル実験場という危険極まりない場所へと逃げ込む。
今更ながらに不思議でならないのは、おもちゃ屋のトレーラーに変身したスクラップ置き場のようなところで、どうして金庫を開けようとしなかったのか。あそこなら一旦ルパンを撒いていたのに。
わざわざ核ミサイル実験場まで来る意味があったのだろうか。
「この回はドタバタコメディなんだから、カタイこと言わずに見とけ!」というノリで納得するしかないんだろうが、どーにもこの話にノッていけないので細かいことを突きたくなる(悪い癖)。


話を元に戻すと。
ついにボニーらの乗り捨てたトレーラーに追いついたルパンたち、そしてルパンの乗り捨てた車に追いついた銭形も、危険な実験場へと入っていく。
例の新婚さんは、最高に不機嫌な顔をしつつも、ちゃんと銭形の言う通りに車を走らせてくれたようだ。
幸せな生活の出鼻をくじかれるようなアクシデントだっただろうが、それにめげずに新婚旅行を、そして結婚生活を続けることが出来れば、この事件は後々もの すごーくいい語り草になることだろう。いつまでも夫婦共有の鉄板ネタとして(笑)、闖入者銭形を語り継いで欲しいものだ。


崖の下まで金庫を運んできたボニーとクライド、いよいよ金庫を開けて現金とご対面することに。
クライドが九官鳥を指で軽くなでて話しかけると、すんなりと暗証番号を聞きだすことが出来た。
誰でも出来そうに見えるけど(笑)、きっとクライドの匠の技だったのだろう。
「5963」が、金庫を開けるナンバーだ。

いよいよお金は二人のものかと思いきや、そうはいかない。ルパンたちは、それを崖の上から聞いていたのだ。
パッと飛び降り、出し抜いたボニーとクライドの前へ姿を現す三人。
ルパンが着地する時の「ヨッコラセ」の掛け声や、「ここから先はアタクシどもにお任せいただきたく」の台詞の辺り、山田さんの言い回しが非常に好き^^

金庫を持ち去ろうとルパンは手をかけるものの、あまりの重さにひっくり返って下敷きになってしまう。
次元に助けを求め、ようやく二人がかりで持ち上げるのだが、ずいぶん重そうで二人の足取りは覚束ない。
ボニーは「あんたたちには運べない」と嘲っている。
こんな重たい金庫を、とても力持ちには見えない老人と運んでいたボニー、いや不二子は、本ッッ当に力持ちなんですね。


そんな時、懸念していた通り、核実験が始まってしまう。よりにもよってこんな時に。
あまりにもタイミングがバッチリすぎない?(笑)
いくら実験場だからって、そう毎日毎日核実験しているわけじゃないだろうに。
実験の司令室では、人がいることに気づいたのだが、もうカウントダウンが始まっているからと諦め(!)、ミサイルは発射されてしまう。

異変に気づいたのは、やはり五右ェ門。ルパンの耳にも届かないうちに、ミサイルが飛来する音を察知していた。
やがて迫ってくる核ミサイル(怖;;)
ルパンと次元は慌てて物陰に隠れるのだが、五右ェ門だけはそれを迎え撃つ。
カッコイイ!のだけど、無茶すぎる。だって核だよ、核。

見事にミサイルは一刀両断するのだが、ふらふらと飛んだ半分は銭形の方へと向かい(苦笑)、もう半分はルパンたちの近くで爆発した。
……えーと、この爆発は、大丈夫なもの?
ルパンは呑気にも、この爆発の中でも無事だった特殊金庫の丈夫さを喜んでいたけれど。
ルパンたちの命と健康のために、このミサイルは「核兵器」としては失敗だったということであって欲しいものだ。

追いついてきたボニーとクライドの前で、ルパンはいよいよ金庫を開けにかかる。
「お前さんたちも欲張らなきゃ分け前にあずかれたのに」みたいなことを言ってるが、ルパンったらよく言うわ!分ける気なかったくせに。
ゴクローサン、と数字を押していくと、特殊金庫は開いた。
が、中身は空っぽ。
一枚の紙だけが残されていた。

それは、ボニーからのメッセージ。「一足お先に頂きました」というわけで、中の現金はすでに、ボニーが手に入れてしまった後だったのだ。
それではここにいるボニーは何だ??という話に当然なるわけで(笑)
バレちゃった、という時のボニー不二子の顔が妙にオカシイ^^
そっと逃げ出そうとするも、すかさず五右ェ門が「ボニー」の着ぐるみ…じゃなかった、全身変装の特殊皮膚を斬鉄剣で切り裂いた。

中から現れたのは、下着姿の不二子ちゃん。
この回は黒い下着、それも滅法色っぽい。特にガーターベルトと黒いストッキングが!
ルパンでなくとも、鼻の下を伸ばしたくなるというもの(笑)。これでもう少し不二子の顔が好みだったら言う事なしなのだけど(←個人的趣味の問題)でも、必見。
下着姿になっても慌てず騒がず、色っぽく堂々としているのがカッコイイ。
いい加減五右ェ門に斬られ慣れてきたのだろうか(笑)

バレたとなったら悪びれず、あっけらかんと「ごめんねルパン」と笑ってみせる様子も可愛い。
こんな風に企みをめぐらせて、ルパンを出し抜いて大金を奪うことが、きっと不二子も楽しくてならないのだろう。
敢えてルパンと同じものを狙い、自らの計略と実力で挑戦してくる不二子がとても好きだ^^


結局。不二子が「本物の方が一枚上手」というだけあって、現金はすべて本物のボニーが独り占めしてしまったということらしい。
ボニーは一体どうやって手に入れたのだろう。
ルパンがクライドに事情を説明していた時、「決行は“今夜”12時から1時の間」と言ってた。となると先回りするには、ルパンたちがアジトに居る時〜銀行強盗にやってくるまでの短い間に盗み出したということになるが。
長年クライドの相棒をやっていたボニーのことだから、九官鳥の扱いのコツを少しは知っていたのか。
もしくは、ボニーは九官鳥ではなく頭取の方を攻めて暗証番号を聞き出したのか。
だがどうやって金庫に近づいたのか。
と、考え出すとなかなか謎が多いのだが、いろいろと妄想できてそれはそれで面白い。

そうそう。銭形は半分になった核ミサイルに乗っかったまま、遠いお空へ飛んでってしまいましたとさ。
前半、ルパン相手に鋭いところを見せてくれたのに、追走劇になってから銭形が妙な人すぎて、その辺がややガッカリな点だったりする。


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送